メガネ転職コンサルの池田です。
今回はコロナ第二波による転職市場の現状と動向予測
というテーマでお話をしていきたいと思います。
緊急事態宣言が解除され感染者数も減って
これで日本はもう大丈夫だと思った矢先に…
東京では感染者数が1万人超となり
日本全体で見ると感染者数約600人越えの日も出てきており
これが第二波という状況なのか?
はたまたこれは第二波における序章段階なのか?
真偽は分かりませんが
感染者数が再度増え始めた現実には間違いありません。
・転職市場がいまどうなっているのか?
・そして今後どうなっていくのか?
僕の予測を交えながらお話をしていきます。
・いつが転職時期にふさわしいか知りたい人
・いま転職活動しているけど上手くいってない人
この記事を読めば…
・現在の状況を正しく理解をし
・転職活動の時期の見極めが出来る様になり
・後悔しない転職に繋がります
※この記事は約5分で読めます
知らないと損な話もあるので
ぜひ最後までご覧ください。
ホントこれからどうなるんだろう。。。
Contents
データから考える現在の転職市場
まず現在の転職市場はどうなっているのか?
求人倍率は…微減となっています
今月の2020年7月のデータはさすがにまだなかったのですが
先月の2020年6月の求人倍率の情報を
DODAさんが丁寧にまとめられていたので
こちらの情報を基にこれから話していきます。
グラフのPOINT
先月2020年5月と比べて-0.37ptの1.66倍で
求人数は100.2%と微増しましたが
転職希望者数が122.3%と2割ほど増加したため
求人倍率は下降したという結果になりました。
そして特にココが大きなポイントなんですが
転職希望者数はなんと…
2014年4月以降、過去最高の転職希望者数となりました。
逆に増えてるんだな…
なお1年前の2019年6月と比べると
求人数は72.5%と大きく減っているので
グラフを見て分かる通り求人数は減っています。
6月の求人倍率についてのDODAさんの見解は…
求人数は5月末に緊急事態宣言が解除されたことで
徐々に採用活動を開始する企業が増え、前月から微増となりました。
転職希望者は、将来への不安から転職活動を始めた人が多いほか
新しい生活様式に向けてより柔軟に働ける環境を求める傾向が見られ
「在宅勤務」や「テレワーク」での勤務が可能な職種への転職希望者が増えたことから
前月比で2割ほど増加したと考えられます。
2020年6月業種別求人倍率
次に業種の内訳を見ていきましょう。
求人数は前月比で
「金融」「IT・通信」「メディカル」「商社・流通」の
4業種が増加しました。
「金融」で前月比120.4%で
「金融」では生命保険や損害保険関連の企業が
新たに求人を出し積極的に採用活動を続けています。
次いで増加率が大きかったのは
「IT・通信」で前月比102.5%となりました。
前月に引き続き社内インフラを整えるための
「システムエンジニア」や「インフラエンジニア」などの求人が増え
特に即戦力となる経験者を募集する企業が目立ちました。
やはりエンジニア系はこの状況でも強いです。
詳しくは次章で見てみましょう。
2020年6月職種別求人倍率
次に職種の内訳を見ていきましょう。
求人倍率は前月比、前年同月比ともに
11職種すべてで下降していますが…
求人数は前月比で11職種のうち
「営業系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」
「専門職」「事務・アシスタント系」の5職種で増加しました。
「事務・アシスタント系」前月比115.8%でした。
「生命保険」のテレフォンオペレーター職や
「コンサルティング業」の事務サポートで新しく募集が始まるなど
引き続き採用活動が行われています。
業種で話は変わるものの全体的に考えれば…
①求人数は減少し
②転職者は増加して
③求人倍率が下がり
④ライバルが増えている状況の為
=より内定が出づらくなっています。
第二波疑惑の感染者数が増えた影響を
受けていない状態での数字です。
ではこれからの転職市場はどうなっていくのか?
この予測については次章で詳しく話します。
これからの転職市場についての予測
今後の転職市場の予測は…
求人数は減少、来年からは緩やかに上昇すると予測をしています。
かなり端的に言うと求人数=日本の経済状態です。
順番に解説しますがこの章では
日本経済を観点に分かりやすく説明をしていきます。
まずこちらのグラフをご覧ください。
このグラフは内閣府が7月7日発表したグラフです。
5月の景気動向指数速報値は
前月比5.5ポイント低下の74.6と大幅に悪化。
悪化は4カ月連続で5月の一致指数の下落幅は過去4番目の大きさとなり
雇用情勢の悪化のほか、自動車や鉄鋼の生産低下などに響きました。
かなり大きなダメージとなりこれが昨今の現状です。
体感している話だよな
そして次に予測のパートです。
内閣府が6月11日に発表をした
経済の現状及び今後の見通しに関する資料を得ることを目的とした
内閣府・財務省が実施している
法人企業景気予測調査を一緒に見ていきましょう。
意外とこれからは
大丈夫そうだなという印象でしょうか?
国内の景況の表とグラフの現状と予測
・中堅企業、中小企業はいずれも「下降」超で推移する見通し
次に雇用を表わす「従業員数判断」についての見通しです。
こちらをご覧ください。
従業員数判断の表とグラフの現状と予測
・中堅企業、中小企業はいずれも「不足気味」超で推移する見通し
重要POINT!!
法人企業景気予測調査によると既に底を打ちをしており
7月から景気も雇用も緩やかに回復していくだろうというコトです。
まだまだ油断できないと考えています。
なぜなら…2021年のオリンピック中止と
新型肺炎の再流行の懸念があるからです。
オリンピックの中止による懸念について
延期による経済損失は6408億円
そして中止した場合の経済損失は4兆5151億円と試算してます。
また宮本教授によると
中止した場合の損失額4兆5千億円はとてつもない巨額のため
政府や組織委がなんとかそれを避けたいと考えるのは理解できるが
一刻も早く中止に舵を切り少しでも損失を減らす努力を始めるべきとも話しています。
日本経済に大きなダメージを受けるコトになると考えられます。
新型肺炎の再流行の懸念
・再流行は今年の冬に来る
・ウイルスが変異し更に狂暴になる など
様々な予測が有りますが間違いなく言える事は…
緊急事態宣言を発令するような強い自粛がもう一発でも出れば
景気後退になる可能性はあり得ると考えます。
POINT!!!
新型コロナウイルスの影響で中止・延期となった
音楽やスポーツなどのイベントだけの経済損失額が
合計で3兆円余りに上るとの調査結果を発表しています。
個人的には毎日毎日感染者数や
有名人が感染したという報道だけでなく
重症者数、死亡者数の発表もして客観的にどう捉えるべきか?
もうここは仕方ありません。
重要POINT!!
来年の2021年から少しずつ経済も安定し始め
求人数も増えていく予測ではありますが
この予測にオリンピックと新型肺炎の懸念は含まれていない為
少しでも油断ができない状況という事です。
ではこの状況を鑑みて
転職活動はいつ始めるのが得策なのか?
詳しくは次章で話します。
転職活動を行うベストなタイミング
ではこの様な第二波疑惑の社会情勢の中で
いつ転職活動を行うのがベストなのか?
それは…今すぐにでも転職活動を始めるコトをおススメします。
来年から景気回復する予測なのに
いま転職活動をしても求人が少ないし
採用のハードルも高いだろ!という声が上がりそうですが…
確かにその考え方も正しいと思います。
このテーマは未来予測を踏まえた事なので
究極現時点では誰にも正解は分かりません。
それは…
もし来年いまよりも景気が悪化した場合
今年がまだ転職しやすい時期かもしれないというコトです。
重要POINT!!
ダメ元でも今のうちからでも
早めに転職活動をやっておいて損はないという考え方です。
例えば僕が無責任に
「国の予測では来年から景気が戻るらしいから
今年は転職活動はしないで来年から本格的にやった方が良いですよ!」
と伝えたとします。
しかし、実際に2021年に入って先ほど挙げた懸念が現実化し
不景気に入って求人が激減したとしたら…
「こんなんだったら去年転職活動頑張っておけば良かったよ!」と
こうなる事がそんなに確率が低いコトではないと僕は考えています。
なぜなら先ほど説明した懸念のオリンピック中止や
コロナの再流行の件があるからです。
更にネガティブな予測をするのであれば…
2008年のリーマンショック時に
求人が激減をした時に
元に戻るまでは約5年かかっています。
転職活動するときには35歳になっているという事です。
30歳と35歳では…
そもそも応募条件対象外となる事も有り
エントリーできる求人数が変わってきてしまいます。
今から転職活動を始めた場合
失う事は特にありません。
しかし、来年から転職活動を始める場合
今年に転職活動しておけば良かったと後悔するリスクは生まれます。
というロジックです。
これは誰かに怒られそうですが
転職活動を始めて仮に新型肺炎に感染したとしても
ウイルスが凶暴に変化しなければ
若い人であれば大事に至るケースは稀です。
だったら構わずどんどん行動した方が良いです。
この様な状況で求人を出している企業というのは…
・経営が安定していたり
・オンラインビジネスに強かったり
・時代に合ったビジネスモデルだったり
ポジティブに見る事も出来ます。
よって転職活動を行うベストなタイミングは
今からでもすぐに始めましょうというコトです。
僕が一番伝えたいコト…
はい、いかがでしょうか?
まずは復習をしていきましょう。
今回の復習POINT
②今後の転職市場予測は、来年からは緩やかに上昇するが現実的な懸念も有るというコト
③転職活動のベストなタイミングは現実的な景気後退のリスクもある事から今からでも始めるのがおススメだというコト
今回は第二波における転職市場の現状と動向予測に
ついて話しました。
今からでも転職活動を始めた方が良いという話はしましたが…
いま転職活動をする際の注意点が有ります。
いま転職活動する際の注意点
②選考のハードルが高いというコト
③ライバルが多いというコト
つまり現在の転職活動は
苦戦する可能性が高いというコトです。
ちゃんとこの認識をしっかり持ちましょう。
実際に僕が転職サポートしている人も
苦戦している人が多いです。
しかし、こんな状況でも転職を
成功させた人がいるのも事実です。
苦戦している人に言いたいです。
空振りばかりで辛いと思いますが
その努力は絶対に無駄じゃないと。
あなたは間違ってないしこのまま継続さえ出来れば
必ず良いご縁に巡り合えるので安心してくださいと。
この様に強く言いたいです。
転職活動で書類が通らなかったり
面接NGになると
自分自身を拒絶された気持ちになり
必要以上に落ち込む人が居ます。
気持ちは分かりますがそれは違います。
会社が求めている人物像とは違っただけだし
そもそも今ライバルが多いので
選考が厳しくその状態が当たり前なんです。
これは転職活動以外にも言えるコトですが
行動×改善×継続です。
逆に言えばこれさえできれば
どんな状況でも必ず成功できます。転職できます。
実はやれる事は沢山あります。
これが出来ている人が転職成功をしています。
精神衛生を良い状態を保てるように
陰鬱な雰囲気をまとわない様に
なるべく楽しく過ごせる様に工夫して
根拠が無くても良いので自信を持って日々生活しましょう。
ローマは一日にして成らず。
大変な状況ですが一緒に頑張っていきましょう。
ぜひ参考にして見て下さい。